地域に愛された記憶を大切に、銭湯に新しい風を吹き込んでいく。昨秋、設備の老朽化などを理由に店を閉じた「鴨川湯」(京都市左京区)で改修工事が進む。文化の発信地を目指し、再オープンは7月29日を予定する。
場所は鴨川からすぐの住宅街。100年近い歴史があるという。湯は地下水、浴室は青が基調の細かなタイル貼りで、昭和の手仕事のぬくもりが残る。
「浴槽に湯をはって生まれる独特の雰囲気は、変えたくなかったことの一つ」。経営を引き継いだ「ゆとなみ社」(湊三次郎代表)のスタッフで、新たに店長となった丹羽悠貴さん(31)はそう話す。取材日は留守だった遠藤さくらさん(28)と、2人の店長で運営を担う。
「銭湯を日本から消さない」…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル